かつを式「安く買うタイミングの見つけ方」|利回り基準とチャートで決める2つのルール

同じ株でも、「いつ買うか」で配当は変わる

前のSTEP4-Aで、「減らしにくい会社の選び方」が分かりましたね。じゃあその会社を、いつ買えばいいのか ── 今回のテーマです。

「良い会社を見つけたら、すぐ買えばいいんじゃないの?」と思うかもしれません。でも、ここに大事なポイントがあります。同じ会社の株でも、買う値段によって、もらえる配当の”お得さ”が変わるんです。

例を見てみましょう。1株あたり年40円の配当を出す会社があるとします。

買った株価配当利回り(自分利回り)
1,000円で買った場合4.0%
800円で買えた場合5.0%

同じ会社・同じ配当なのに、安く買えた人のほうがずっと高い利回りを一生受け取り続けられる。これが、買い時を学ぶ理由です。

高配当株は「買って終わり」じゃない、育てる投資です。だからこそ最初に安く仕込めるかどうかで、その後ぜーっと効いてくるんです。

目次

買い時は、突き詰めると、2つのパターンだけ

買い時の判断は、いろいろな方法がありますが、初心者がまず覚えるべきは2つだけです。

パターン①:利回り基準で「安くなるのを待つ」

一番シンプルで実用的なのがこれ。「目標の利回りに届く株価まで下がったら買う」という方法です。

計算式はとても簡単。

目標株価 = 1年間の配当金 ÷ 目標利回り

たとえば、1株あたり配当100円の会社で、利回り4%で買いたいなら。

100円 ÷ 0.04 = 2,500円が買い場

今の株価が3,000円(利回り3.3%)なら、まだ買わずに監視。2,500円まで下がってきたら買う、と決めておけば、感情に流されず淡々と判断できます。

業種で”普通の利回り”は違う

利回りの基準は、業種によって変わります。商社は2%台でも普通、不動産系は4%台が普通、というように。「この業種ならこのくらい」という感覚は、同業他社と見比べると分かってきます。

パターン②:上昇チャートに「乗る」

もう一つは、株価の勢いを見る方法です。

移動平均線(株価の平均的な流れを示す線)が上向きで、短期・中期・長期の線がきれいに上から並んでいる状態を「パーフェクトオーダー」と呼びます。これは大きな投資家が買い続けているサイン。その勢いに、押し目(一時的に下がったとき)で乗るというやり方です。

逆に、移動平均線が下向きの株は、まだ底が見えていない可能性があります。利回りが高くても落ちている最中の株に飛び付くのは、落ちるナイフをつかむようなリスクがあるので注意です。

パーフェクトオーダー(上昇トレンドの目印) 短期・中期・長期の移動平均線が上から順に並び、すべて上向きになっている状態=パーフェクトオーダー。大きな投資家が買い続けているサインで、上昇トレンドの目印になることを示した図。 パーフェクトオーダー=上昇トレンドの目印 短期・中期・長期の線が、上から順に並んで全部右肩上がり 時間 → 短期線 中期線 長期線 上から 短期>中期>長期 の順に並び、 全部右肩上がり ※大きな投資家が買い続けているサイン。初心者はまず利回り基準でOK、チャートは慣れてから。
初心者のうちは、まずパターン①の「利回り基準」だけでOK。チャートは慣れてきてからで十分です。欲張らずひとつずつ。

「割安か?」をもう少し測る2つのモノサシ:PERとPBR

買い時を考えるとき、もう一段ふみ込んで見えなる、株価が割安かどうかを測る指標があります。PERPBRです。名前はいかついですが、意味はシンプルです。

  • PER(株価収益率):今の株価が、会社の利益の何年分か。低いほど割安
  • PBR(株価純資産倍率):会社の資産に対して株価が高いか安いか。低いほど割安

かつを式の選別基準では、目安はこのくらいです。

  1. PERは15倍以下、PBRは1.5倍以下が望ましい
  2. 大型の成熟企業なら、PER12倍以下・PBR1.2倍以下が妥当
  3. PER20倍以上・PBR2倍以上は、よほどの高成長でなければ高配当株投資には不向き
なぜ高すぎる株は避けるの?

PERが高い(株価が利益に対してすでに高い)と、会社が無理して配当を増やさない限り、利回りが上がりません。つまり増配の余地が小さい。高配当株は、自分利回りを育てるのが狙いなので、最初から割高な株は不利なんです。なお、この目安はその時々の株式市場全体の水準でも変わるので、参考値として使ってください。


暴落はチャンス。「分かっていれば」最大の買い場

ここがかつを式で一番お伝えしたい考え方です。

株式市場は、必ず上がったり下がったりを繰り返します。多くの人は暴落がやってきて、下がると「これダメだ」と売ってしまいます。でも、減らしにくい良い会社を選んでいるなら、暴落はむしろバーゲンセールです。

2025年8〜9月の調整局面でも、多くの人が「もう下がる」なんて売れない、僕は逆に買い増しました。結果的に、その気が最後には嫌気的に”暴落がチャンス”と思えるかが、決めてですあるんですね。

大事なのは、感情ではなくルールで動くこと。たとえば、日経平均が月間で5%以上下がったら、決めておいた銘柄を新規分だけ買う、といったように、あらかじめルールを決めておけば、こわい局面でも淡々と仕込めます。

仕込みルールの例
  • 相場全体が大きく下げたタイミングで、監視リストの銘柄を買う
  • 一度に全部使わず、何回かに分けて買う(買いも分散する)
  • 「下がったら買う」を事前に決めておくことで、感情に振り回されない

※下落局面は誰にも底は読めません。一度に資金を投じず、分けて買うことでリスクを抑えます。


まとめ:安く仕込めば、配当は一生効いてくる

このSTEPの要点です。

  1. 同じ株でも安く買うほど自分利回りが高くなる
  2. パターン①

    利回り基準で目標株価まで待つ(初心者はまずこれ)

  3. パターン②

    上昇チャートに乗る(慣れてから)

  4. PER15倍以下・PBR1.5倍以下を割安の目安に
  5. 暴落は買い場、感情ではなくルールで分けて仕込む

「いつ買えばいいか分からない」という不安は、こうして基準を持てば得てば、ぐっとルールどうりに動けばいいに変わります。あわてて高値で買わない、これだけで、長期の成果は大きく変わります。


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この記事を書いた人

投資歴10年を超える兼業投資家。日々企業・銘柄分析に汗を流しYouTubeで報告を続ける。チャンネル登録者数50,000人を突破。豊富な情報量をコンパクトにまとめた内容や陽気なSNSが好評で注目度急上昇中。主に高成長株・高配当株・バリュー株がお好み。

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