かつを式「減配しない高配当株の選び方」|”二重の防御層”で初心者でも安心

高配当株で「一番怖いのは減配」

前のSTEP3で、高配当株の言葉はある程度わかりましたね。じゃあ次は実践です。

「高配当株がいいのは分かった。でもどれを選べばいいの?」

ここで多くの初心者がやってしまう失敗があります。それは、「配当利回りの数字だけを見て選ぶ」こと。「利回り6%! がっつり得られそう」と飛びつくパターンです。

でもちょっと待ってください。高配当株投資で一番怖いのは、株価が下がることではありません。「減配(げんぱい)」── 配当そのものが減らされることです。

高利回りに釣られて買ったら、その後どんどん配当が減らされて、株価も下がって……これが初心者が一番やりがちな落とし穴なんです。僕はそれを避けるために、ある”目印”を必ずチェックしています。

このSTEPでは、その目印 ──「減らしにくい会社」を見抜く方法を、初心者向けにかみ砕いてお伝えします。これが分かると、銘柄選びがぐっとラクになって安全になります。


目次

なぜ、利回りの高さだけで選んではダメなのか

配当利回りは「年間配当 ÷ 株価」で計算します。ここにちょっとした罠があります。

利回りが上がるパターンは、実は2つあるんです。

  • 良いパターン:配当が増える(増配)→ 利回りアップ 😊
  • 悪いパターン:株価が下がった → 利回りだけ見かけ上アップ 😞

問題は後者です。業績が悪化して株価がズルズル下がると、利回りの数字だけは高く見えてしまいます。これを「お得だ」と勘違いして買うと、その後さらに業績が悪化して、最悪の場合は無配(配当ゼロ)まで転落することがあります。

目安

配当利回りは 3〜4%くらいが適正ゾーン。7%・8%と極端に高いときは、「なぜそんなに高いのか?」を一度疑ってみてください。うまい話に、利回りにも、たいてい理由があります。

つまり大事なのは、利回りの高さよりも、「その配当がしっかりと、安定して払い続けてくれるか」。これを見抜くのが、銘柄選びの本質です。


減らしにくい会社を見抜く「2つの目印」

では、どうやって「払い続けてくれる会社」を見分けるのか。初心者がまず覚えるべき目印は、たった2つです。

目印①:累進配当宣言 →「減らしません」と約束した会社

累進配当宣言とは、会社が公式に「配当を減らしません(維持または増配します)」と宣言していることです。

これは株主にとって、すごく心強い約束です。業績が多少悪くなっても、配当だけは守ります、と会社が態度で示してくれているわけですね。

法律で罰則があるわけではありませんが、いったん宣言した会社が約束を破れば、株主の信頼を一気に失います。だから事実上、強い拘束力を持って守られているのが実情です。

三菱商事や三井住友、キャノンルグループなど、誰もが知る大企業がこの方針を掲げています(※2026年時点)。

目印②:DOE → 配当の「下limit」が見えた会社

もう一つが、DOE(自己資本配当率)です。少し聞き慣れない言葉ですが、考え方はシンプル。

普通の会社は、「利益の何%を配当に回す」という決め方をします。これだと、利益が減った年は、配当も一緒に減ってしまいます

一方DOEは、利益ではなく会社の体力(自己資本)を基準に配当を決める方法です。会社の体力は、1年そこそこで急に減ったりしません。だから、利益が一時的に落ち込んでも、配当が極端に減らされにくいんです。

ざっくり言うと
  • 累進配当 → 「減らさない」と約束している
  • DOE → 「減らしにくい仕組み」で配当を決めている

どちらも、初心者が一番怖がる減配から守ってくれる目印です。

この2つを両方持つ会社 →「二重の防御層」

ここがポイントです。会社の中には、累進配当とDOEの両方を採用しているところがあります。

これはいわば、減配に対する”二重の防御層”。「減らさない」と約束されていて、なおかつ「減らしにくい仕組み」で配当を決めている。初心者が長く安心して持つには、こういう会社を選ぶのが一番です。

僕のポートフォリオも、単なる高利回り銘柄の寄せ集めではありません。累進配当やDOEで”減らさない姿勢”がはっきりした会社を中心に組んでいます。だから株価が上下しても、どっしり持っていられるんです。

「減らさない」だけじゃない。”増やしてくれる”会社はもっと強い

ここまでは、守りの話。さらに一歩進むと、配当を毎年”増やし続けている”会社は、もっと魅力的です。これを連続増配といいます。

毎年コツコツ配当を増やしている会社は、それだけ業績が安定していて、株主を大切にする姿勢が強いということ。たとえば次のような会社は、長い増配が続いている実績があります(※2026年時点の連続増配指数)。

  1. 三菱HCキャピタル

    25期連続増配

  2. KDDI

    22期連続増配

  3. 芙蓉総合リース

    19期連続増配

「減らさない(累進配当・DOE)」に加えて、「増やし続けている(連続増配)」会社を選ぶ、これがかつを式・銘柄選びの一番おすすめところです。

“自分利回り”という考え方

購入時の株価を基準にした利回りを「自分利回り」と呼びます。増配が続く会社を持ち続けると、買ったときの値段は変わらないのに、もらえる配当が増えていく、つまり自分利回りがどんどん育っていくんです。最初は利回り3%でも、増配によって10年後・20年後にはずっと高くなる可能性があります。高配当株は、買って終わりではなく、育てる投資なんです。

自分利回りが年を育って行くグラフ 購入時の配当利回り3%・増配率10%で投資を続けた場合、買値に対する配当利回り(自分利回り)が年々上昇し、20年後には約15%に達する様子を示した棒グラフ。 自分利回りは、持ち続けるほど育つ 購入時利回り3% + 増配率10%で続けた場合(イメージ) 0% 5% 10% 15% 1年 5年 10年 5.9% 15年 20年 15.3% 買値は変わらない のに、もらえる 配当が増えていく ※購入時の株価を基準にした利回り(自分利回り)の試算イメージ。増配・株価・配当は変動し、将来を保証しません。

実際、この選び方で結果は出るのか?

「理屈は分かったけど、本当にうまくいくの?」と思いますよね。参考までに、この基準で運用している実際の数字を載せておきます(※2026年4月時点・あくまで一例で、将来を保証するものではありません)。

項目数値
買付総額約357万円
評価損益+約71万円(+20.0%)
累計配当金約25.5万円
自分利回り(買値ベース)4.4%

注目してほしいのは、一番下の自分利回り4.4%という数字です。これは購入時の株価を基準にした利回りで、増配が続けば今後さらに上がっていく見込みです。月ベースにすると、働かなくても月1万円ちょっとの配当(不労所得)が生まれている計算になります。

金額はまだ大きくありません。でも、「生活の一部を配当でまかなう」感覚を確かに体験できるレベルです。これが普通の積み立てれば、誰でも再現できるのがこの手法の良いところです。

大事な注意

これは過去の実績の一例であり、同じ結果を保証するものではありません。株価も配当も変動します。累進配当やDOEも法律で定められた制度ではなく、減配の可能性がゼロになるわけではありません。「減らしにくい会社を選ぶ」のは、あくまでリスクを下げる工夫だと理解してください。


まとめ:高配当株は「減らさない会社」から選ぼう

このSTEPの要点です。

  1. 利回りの高さだけで選ばない(見かけだけ高い”罠”がある)
  2. 累進配当

    「減らさない」と約束した会社を選ぶ

  3. DOE

    「減らしにくい仕組み」の会社を選ぶ

  4. 両方持つ会社は”二重の防御層”でさらに安心
  5. さらに連続増配で”増やしてくれる”会社なら、自分利回りが育つ

「どの会社を選べばいいか分からない」という初心者の最大の悩みは、この目印さえ知っていれば、ぐっとシンプルになります。難しい分析は要りません。”減らさない・増やしてくれる”会社を選ぶ。 ただただそれだけです。


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この記事を書いた人

投資歴10年を超える兼業投資家。日々企業・銘柄分析に汗を流しYouTubeで報告を続ける。チャンネル登録者数50,000人を突破。豊富な情報量をコンパクトにまとめた内容や陽気なSNSが好評で注目度急上昇中。主に高成長株・高配当株・バリュー株がお好み。

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