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暴落待ちの「待機資金」はどう運用する?金利のある時代に知っておくべきお金の置き場

1. はじめに:高値圏での立ち回り、どうしてますか?

今の日本株、なかなか手が出しづらい水準が続いていますよね。 僕も含め、高配当株が好きな投資家にとっては「欲しい銘柄の利回りが低くて買えない……」という、もどかしい時期だと思います。

僕のスタンスとしては、無理に今の高値で買いに行くのではなく、**「相場が大きく崩れたタイミング(暴落)で、優良株をしっかり拾う」**という作戦でいます。

ただ、そこで悩むのが**「待機資金」の置き場所**です。 暴落が来るのが来月なのか、1年後なのかは誰にもわかりません。その間、大切な資金をただ寝かせておくのはもったいない気がしますよね。

今回は、いざという時の「買い」を逃さず、かつ待っている間も少しお得に運用できる「待機資金」の管理方法について、具体的な選択肢をまとめてみました。

2. 待機資金に欠かせない「3つの条件」

投資用の待機資金において、僕が大切にしているのは「利回りの高さ」よりも、以下の3つのポイントです。

  1. 元本保証(安全性) いざ「買いたい!」と思った時に、待機資金自体が値下がりしていては元も子もありません。

  2. 即時流動性(機動力) 「今日、日経平均が暴落した!」というその瞬間に、買い注文が出せる状態にあるかどうかが重要です。解約に数日かかるようだと、一番おいしいタイミングを逃してしまうかもしれません。

  3. 管理の手軽さ 暴落時はただでさえ焦りやすいもの。資金移動の手続きが複雑だと、心理的な負担になってしまいます。

これらを踏まえると、リスクのある商品(債券ETFや外貨など)ではなく、やはり「日本円」で持っておくのが一番シンプルで強力な選択肢です。では、具体的にどこに置くのが良いか見ていきましょう。

3. 具体的な「待機資金」3つの選択肢

それぞれの特徴に合わせて、ご自身に合うものを選んでみてください。

選択肢①:証券コネクト(自動スイープ)

個人的に一番バランスが良いと思っているのが、証券会社と連携できるネット銀行を活用する方法です。

  • 仕組み: 銀行口座にお金を入れておけば、証券口座で株を買う時に**「不足分が自動的に銀行から証券口座へ振り替えられる(自動スイープ)」**機能です。

SBI証券サイト

  • メリット: 普段は銀行の高金利(普通預金)を受け取りつつ、いざという時は財布から直接支払うようなスピード感で株が買えます。資金移動の手間がゼロなのが最強の強みです。

【2026年1月現在の主な金利(税引前)】

  • auじぶん銀行(auカブコム証券連携):最大0.55% ※2月より最大0.65%へアップ予定

  • SBI新生銀行(SBI証券連携):最大0.50%

  • GMOあおぞらネット銀行(GMOクリック証券連携):最大0.50%

  • 楽天銀行(楽天証券連携):最大0.44% ※2月より最大0.54%へアップ予定

https://kabutan.jp/hikaku/netbank-hutu_ranking/

 

選択肢②:証券口座内の預り金(MRF)

「銀行連携すら面倒くさい」「証券口座にお金を入れっぱなしにしておきたい」という方は、証券口座内の**MRF(マネー・リザーブ・ファンド)**などを活用する手があります。

  • 仕組み: 証券口座に入金した資金を、安全性の高い公社債などで運用する投資信託です。実質的には「証券口座内の現金」として扱われ、株を買う際は即座に充当されます。

  • 注目: 「楽天・マネーファンド」(楽天証券) かつて楽天証券ではMRFが廃止されていましたが、金利のある世界が戻ってきたことで2025年に**「楽天・マネーファンド」**として事実上復活しました

https://www.rakuten-sec.co.jp/web/rakutenmoneyfund/

    • 特徴: 証券口座にある「預り金」で自動的に運用されます。
    • メリット: 銀行連携(マネーブリッジ)をしていない場合でも、証券口座内のお金に対してある程度の利回りが期待できます。もちろん、株を買う時の待機資金としての機動力は「最速」です。ただし投資信託である以上、元本割れの可能性はゼロではありません。

選択肢③:個人向け国債(変動10年)

「暴落は数年先だと思う」「銀行よりもさらに安全で高金利がいい」という長期目線の方には、これが適しています。

https://www.mof.go.jp/jgbs/individual/kojinmuke/main/outline/hendou/

  • 仕組み: 国にお金を貸す仕組みです。「変動10年」タイプは半年ごとに金利が見直されるため、世の中の金利が上がれば、受け取れる利子も増えていきます。

  • メリット: 元本割れなし(国が保証)。一般的にメガバンクの定期預金などより金利が高くなる傾向があります。

  • 注意点(デメリット):

    • 「1年間」は換金できません。 購入から1年以内に大暴落が来ても、この資金は使えません。

    • 換金に数日かかる。 中途換金を申し込んでから口座にお金が戻るまで数営業日かかります。「今日暴落したから今日買いたい!」という初動には間に合いません。

4. 投資家としての考え方

「インフレでお金の価値が下がるから、現金で持つのは怖い」 そう感じる方も多いと思います。

でも、僕は待機資金を「何も生み出さないお金」ではなく、**「暴落時に最強の武器になるオプション」**だと捉えています。

無理にリスクを取って数%のリターンを狙うよりも、現金を温存して、暴落時に配当利回り5%〜6%の優良株を安く仕込む。長い目で見れば、その方が大きなリターンにつながることも多いです。

「休むも相場」 この言葉を胸に、今は焦らず、少しでも有利な場所でお金を休ませてあげながら、その時を待つのも立派な戦略ではないでしょうか。

5. まとめ

  • 待機資金は「増やす」より「守りつつ、すぐ動けること」が最優先。

  • 機動力重視なら**「ネット銀行の自動スイープ」「証券口座内のMRF(楽天・マネーファンド等)」**。

  • 長期戦覚悟なら**「個人向け国債(変動10年)」**もアリだが、即応性は低い点に注意。

ご自身の性格や、使っている証券会社に合わせて選んでみてください。もちろんこの選択肢を組み合わせるのもアリかも。いつか来る「買い場」に向けて、今のうちに準備を整えておきましょう!

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