どうもかつをです🐟
今回は「ターゲットバイイング戦略」について解説します。これは一言でいうと「お得に株を買う戦略」です💡
オプション取引の基本はこちら▽
では最後までお楽しみください☺
ターゲットバイイングとは？
ターゲットバイイング戦略とは、「プットオプションの売り」を使った投資戦略のことです。
プットオプションの売りとは「Ａ株をＸ日に〇〇円で売却する権利」を「売却」してオプション料をもらう投資手法のことです。
例えば、あなたがＡ株の購入を検討していて、もう少し下がったら買いたいと考えているとしましょう。（Ａ株の現在価格は1200円、買いたいと思っている価格を1,000円とします。）
その時にあなたは「Ａ株を1,000円で指値して買い注文を入れる」という行動をとると思いますが、ターゲットバイイング戦略とは「Ａ株の権利行使価格が1,000円のプットオプションの売り」を行って＋αのオプション料をゲットしちゃいましょう！というものです。
北浜投資塾より引用
この戦略のメリットは、オプション料がもらえることです。Ａ株が希望通りの1,000円でもらえ、さらにオプション料までもらえてしまうのですから嬉しいですよね。
また、株価が上がって買えなかった場合でも、オプション料だけはもらえるので株価が上がろうと下がろうとおトクです✨
しかし、デメリットもあります。
それは、権利行使日に例えばＡ株が800円になってしまった場合でも権利行使価格の1,000円で買わなければいけません。
また、権利行使日前に1,000円まで下がってたとしてもそのタイミングでは買うことができません。あくまで権利行使日に権利行使価格になっていなければ買えません。
通常の指値であれば、下がったタイミングで即購入ができるわけですから、その点は注意が必要です。
ケーススタディ
ケーススタディとして、ウィブル証券さんを利用して、コカ・コーラ株(ティッカー:KO)でターゲットバイイング戦略をやってみましょう。(AD)
ウィブル証券より引用(AD)
まず赤枠部分をご覧ください。
・KO 71.64…コカ・コーラの現株価71.64ドル
・25 Oct 24…2024年10月25日 このオプションの権利行使日
・40～72の数字…権利行使価格
・現在値～1.32…オプションプレミアム
では、今回黄枠の数字を使ってターゲットバイイング戦略をやってみましょう。
これは、コカ・コーラ株を70ドルだったら買ってもいい投資家を想定しています。
まずはコカ・コーラ株で権利行使日:10月25日、権利行使価格:70ドルのプットオプションを売却し、0.82ドルのプレミアムを得ます。
権利行使日の株価で損益が変わってきますので、数パターンシミュレーションしてみましょう。
①プレミアム収入のみ
権利行使日にコカ・コーラ株が75ドルだった場合、権利行使価格が70ドルなのでオプションを買った人は権利放棄し、市場で売却することを選択しますのであなたはコカ・コーラ株は購入しません。
損益：プレミアム収入0.82ドルのプラス
②プレミアム収入+株購入(利益)
権利行使日にコカ・コーラ株が69.5ドルだった場合、権利行使価格が70ドルなのでオプションを買った人は権利行使し、あなたは時価69.5ドルのコカ・コーラ株を70ドルで購入します。
損益：コカ・コーラ株0.5ドルの含み損（時価69.5ドル－取得価格70ドル）＋プレミアム収入0.82ドル＝0.32ドルのプラス
③プレミアム収入+株購入(損失)
権利行使日にコカ・コーラ株が60ドルだった場合、②と同様オプションの買い方は権利行使するので、あなたは時価60ドルのコカ・コーラ株を70ドルで購入します。
損益：コカ・コーラ株10ドルの含み損（時価60ドル－取得価格70ドル）＋プレミアム収入0.82ドル＝9.18ドルのマイナス
まとめ
③を見るとわかる通り、権利行使日に権利行使価格より大きく株価が下がってしまうと損失が大きくなってしまいますね。
ただ、70ドルで買ってもいいと思っていたのであれば、普通に購入するよりプレミアム分損失が減っているとも考えられます。
ターゲットバイイング戦略は買いたい株があるという前提のもとに行う戦略なので、プレミアムに目がくらんで買いたくもない銘柄でやってしまうと大きな痛手を被ることになってしまいます。
それを踏まえてこの戦略を活用ください。
おトクな始めかた
解説は以上となりますが、いかがでしたでしょうか。習うより慣れろと言いますし、オプション取引は少額からできますので、まずはやってみることが成功への一歩です！
個別株オプション取引ができるのは2024年9月現在、国内では2社です。
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それでは、ご武運を！
▽続き：カバードコール戦略