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カバードコール戦略を解説【オプション投資の基本】

どうもかつをです🐟

今回はオプション取引を利用した「カバードコール戦略」について解説します。

前回の記事はこちら▽

ターゲットバイイング戦略について解説【オプション取引の基本】

カバードコール戦略とは

まず「カバードコール戦略」とは、原資産(株、債券、通貨など)を保有しつつ、その保有している原資産のコールオプションを売却する投資戦略です。

下記2つの損益を合わせたものをカバードコール戦略といいます。

①原資産の損益(ケースによって利益にも損失にもなる)
②コールオプション売却による損益(必ず利益になる)

※ウィブル証券HPより引用

「コールオプションの売却」とは【A株をX日後に〇ドルで買う権利】を売却する【】部分がコールオプションです。

具体例【KO:コカ・コーラ】

それではもう少し具体的に見てみましょう。ウィブル証券より2024年9月21日時点のコカ・コーラ株とそのオプション価格を参照しています。

※ウィブル証券HPより引用

ここで見ていただきたいのは黄色の線を引いている部分です。
・コカ・コーラの株価(71.64ドル)←現株価
・オプションの期日(20 Dec24)←2024年12月20日に決済をするという意味
・行使価格(72.5)←この株価で権利を行使
・プレミアム(1.94)←この金額がオプション料

つまり、このコールオプションを売却するということは、コカ・コーラ株を2024年12月20日に72.5ドルで買う権利を1.94ドルで売却するということです。

将来の株価が上がるか下がるかで収益が大きく変わるので、シミュレーションとして2024年12月20日のコカ・コーラの株価がA~Dの4パターンになった場合にそれぞれどうなっているか見てみましょう。

A.コカ・コーラの株価が72ドル

この時、原資産のコカ・コーラ株は71.64から72ドル、つまり0.34ドルの値上がり。

この場合オプションの買い方は72.5ドルで権利行使するより、市場価格の72ドルで買ったほうが安く買えるので権利を放棄するため、原資産は売却されません。

よって原資産の値上がり0.34ドル(含み益)とプレミアム収入1.94ドルの合計2.28ドルが利益となります。

原資産のみ保有の場合は0.34ドルの利益なので、カバードコール戦略がうまく機能していると言えます。

B.コカ・コーラの株価が80ドル

この時、原資産のコカ・コーラ株は71.64から80ドル、つまり8.36ドルの値上がり。

この場合、オプションの買い方は権利行使価格の72.5ドルで買ったほうが安く買えるので権利行使をします。つまり売り方である自分は市場価格80ドルのところ72.5ドルで手放さなくてはいけません。

よって71.64から72.5ドル、0.86ドルの利益とプレミアム収入1.94ドルの合計2.8ドルが利益となります

原資産のみ保有の場合は8.36ドルの利益なので、カバードコール戦略はうまくいきませんでした。ただ、運用損益としてはプラスになっています。

C.コカ・コーラの株価が70ドル

この時、原資産のコカ・コーラ株は71.64から70ドル、つまり1.64ドルの値下がり。

この場合、Aと同様、買い方は権利放棄をするため原資産は売却されません。

よって、原資産の値下がり1.64ドル(含み損)とプレミアム収入1.94ドルの合計0.3ドルが利益となります

原資産のみ保有の場合は1.64ドルの損失となりますので、カバードコール戦略がうまく機能していると言えます

D.コカ・コーラの株価が60ドル

この時、原資産のコカ・コーラ株は71.64から60ドル、つまり11.64ドルの値下がり。

この場合、A,Cと同様、買い方は権利放棄をするため原資産は売却されません。

よって、原資産の値下がり11.64ドル(含み損)とプレミアム収入1.94ドルの合計9.7ドルの損失となります。

原資産のみ保有の場合は11.64ドルの損失となり、カバードコール戦略のほうが損失が抑えられています

成功パターンとは

以上4パターンから考えると、カバードコール戦略が上手く機能しているのはAとCパターンですね。一方でBとDのように株価が大きく変動してしまうときにはカバードコール戦略はうまく機能しません。(カバードコール戦略よりも、いい選択肢がほかにあるという意味です)

つまり株価の先行きがあまり変動しないと予想される相場、ないしは若干の下げが見込まれる相場にカバードコール戦略は適していると言えます。

これを踏まえて、今後の投資戦略を考えていただけたら幸いです。

おトクな始めかた

解説は以上となりますが、いかがでしたでしょうか。習うより慣れろと言いますし、オプション取引は少額からできますので、まずはやってみることが成功への一歩です!

個別株オプション取引ができるのは2024年9月現在、国内では2社です。

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それでは、ご武運を!

▽最初:オプションの基本

株オプションとは?メリットや買い方を徹底解説!

 

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