どうもかつをです🐟
皆さんは、銘柄探しにどんなツールを使っていますか?
証券会社のアプリや株情報サイトなど、今は便利なツールがたくさんありますよね。
でも、僕が銘柄探しにおいて絶対に手放せない最強の相棒が存在します。
それが「会社四季報」です。
僕は四季報が大好きすぎて、分厚い紙の冊子を定期購読しつつ、Web版も併用している生粋の四季報フリークです。
定期購読していると、正式な発売日の前日の夕方に自宅にフライングゲットできるんですよ!
この箱を開ける瞬間の優越感とワクワク感、投資家ならわかっていただけるはずです(笑)。

https://x.com/katsuo_stock/status/2033853795734888828?s=20
ただ、四季報って分厚いし、文字は細かいし、「どうやって使えばいいの?」とハードルが高く感じている方も多いと思います。
そこで今回は、僕が普段どうやって四季報を読み解き、お宝銘柄を発掘しているのか、「かつを流・四季報の超実践的活用術」を徹底解説します!
「会社四季報」とは?なぜ投資家に必須か
まずは初心者の方に向けて、「そもそも会社四季報って何ぞや?」というところからお話ししていきましょう。
会社四季報は、東洋経済新報社が発行している、日本の上場企業のデータがすべて詰まった「投資家のための企業辞書」のようなものです。
その歴史は非常に深く、なんと1936年の創刊からずっと続いています。
今のデジタル時代に、これだけの分厚い紙の冊子が長きにわたって売れ続けていること自体、投資家からの強烈なニーズと信頼がある証拠です。

引用元:東洋経済HPより
年4回、企業の「今」と「未来」を見る
「四季報」という名前の通り、季節ごとに年に4回(春号、夏号、秋号、新春号)発売されます。
3ヶ月に1回のペースで、上場している約3,800社すべての最新データが更新されて手元に届くわけです。
魅力は「隠れたお宝銘柄」の発見
なぜ僕が証券会社のツールだけでなく、四季報を愛用しているのか。
それは、証券会社のアナリストがカバーしていない銘柄まで網羅されているからです。
トヨタやソニーといった超大型株には、プロのアナリストがたくさんついて日々分析レポートを出しています。
しかし、上場して間もない時価総額数十億円の小型株や、地方の堅実な株には、アナリストの目が行き届きません。
そういった「世間はまだ気づいていないけれど、実は業績が劇的に良くなっている会社」や「これから大化けしそうなAI関連の小型株」を見つけるためには、全上場企業をフラットに独自取材している四季報のデータが圧倒的に強いのです。
全ページ読むのはおすすめしない!
四季報の魅力を語っておきながら矛盾するようですが、ここで大事なことを言います。
「全ページをくまなく読まなくていいです!」
僕はこの会社四季報を読むこと自体が好きなので時間があれば全ページ読破しています。
しかし、3,800社分の細かい数字の羅列をひたすら目で追うのは、とてつもない時間と労力がかかります。
はっきり言って「タイパ(タイムパフォーマンス)」が悪すぎます。
こういう泥臭い読み方をする猛者も世の中にはいますが、皆さんはもっと効率よく、賢く使ってください。
四季報は「頭から読む本」ではなく、「自分好みの条件でサクッといい銘柄を見つけ出すための最強ツール」として割り切って使うのが大正解です。
かつを流!チェックポイント
「じゃあ、具体的にどこを見ればいいの?」
という疑問にお答えするため、僕が四季報を読むときに使っているチェックシートを公開します。

https://x.com/katsuo_stock/status/2034216681476894758?s=20
ただ数字を眺めるだけでは意味がありません。
紙面の限られたスペースから「企業の裏側と未来の成長ストーリー」を読み解くことが重要です。
僕が特に重視している8つの視点を一挙に解説します。
① 現状・将来性(業績欄と材料欄)
四季報の記事部分は、大きく分けて右側が「業績欄」、左側が「材料欄(トピックス)」になっています。
まずは右側で、なぜその業績予想になっているのかという「根拠」を確認します。
そして左側で、会社が今取り組んでいる新しい事業や提携などの情報を読み取り、「将来性」を想像します。
特に見出しに「絶好調」「連続最高益」「急回復」といったポジティブな言葉が躍っているときは、東洋経済の担当記者がその企業の業績に強い自信を持っている証拠拠です!
② サプライズ性(ニコちゃん&矢印)
ここが四季報最大の醍醐味です!
四季報には、会社が発表している独自の予想とは別に、四季報記者が独自に弾き出した「業績予想」が載っています。
- 矢印マーク: 前号の四季報予想から、今号で業績予想が「増額」されたかを示します。(上向きのダブル矢印なら大幅増額!)
- ニコちゃんマーク: 会社が発表している控えめな予想に対して、四季報側が「いや、もっと儲かるはずだ!」と強気の予想を出している(乖離がある)ことを示します。
営業利益が会社予想より30%以上上振れしていると「ダブルニコちゃん(大幅強気)」がつきます。
このマークがついている銘柄は、まだ市場の投資家がその好業績に気づいておらず、株価に織り込まれていない可能性があるので、超要チェックです。
③ 業績の好不調・成長性と"裏ワザ暗算"
売上高が毎年20%程度ずつ拡大しており、それに伴って利益も右肩上がりで拡大している「成長株(グロース株)」を探します。
さらに、営業利益率が10%を超えているような稼ぐ力の強い企業は魅力的です。
ここで、僕がパパッと割安感を判断する「裏ワザ暗算」をお教えします。
営業利益額 × 10 > 時価総額
例えば、営業利益が10億円の会社なら、それを10倍した100億円を企業の事業価値のひとつの目安とします。
もし現在の時価総額が50億円しかないのであれば、「本来の稼ぐ力に対して、株価が安い(お得感がある)!」と直感的に判断できるわけです。
もちろん借金が多いなど財務面でマイナスが大きい場合には話は別ですが、事業価値を図る一つの基準として便利な考え方です。
④ 割安性と買い時の判断(株価指標)
業績がぐんぐん伸びているのに、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)といった指標が低いまま放置されている銘柄は「買い」のチャンスです。
ただし、いくら割安でも高値掴みは避けたいところ。
四季報の株価指標欄には過去の「高値平均」と「安値平均」が載っているので、できれば「安値平均付近」まで株価が落ちてきているタイミングを狙いたいですね。
⑤ 事業構造(何で儲けているか)
「この会社、AI銘柄だと思ってたけど、実は不動産事業で稼いでるの?」といった発見があるのが事業構造欄です。
売上の構成比と、それぞれの利益率をチェックしてください。
メインで稼いでいるはずの事業の利益率が低かったり、赤字だったりすると、企業の屋台骨として心配になります。
本業でしっかり儲けを出せているかを確認しましょう。
⑥ 安全性・各種指標とROE
倒産リスクを避けるため、「現金同等物」と「有利子負債(借金)」のバランスを見ます。
当然、借金よりも現金の方が多いキャッシュリッチな企業なら安心です。
また、本業でお金を生み出せているかを示す「営業CF(キャッシュフロー)」がプラスであることも絶対条件です。
そして、稼ぐ効率を示すROEは「8%」がひとつの目安。
これを超えてくると、海外投資家や機関投資家からの注目が集まりやすく、株価が上がりやすい傾向があります。
⑦ 株主構成(社長のヤル気度)
「誰がこの会社の株をたくさん持っているか」は非常に重要です。
もし社長や創業一族が大株主のトップに名を連ねていれば、それは大チャンス。
なぜなら「業績を上げて株価を高くしよう」「配当をたくさん出して自分の資産を増やそう」という社長のモチベーションが働きやすく、私たち一般株主と利害が一致するからです。
⑧ 企業持続性(従業員データ)
意外と見落としがちなのがここ。従業員の平均年齢と平均年収です。
「平均年齢が異常に高いのに給料が安い」といった企業は、若手が定着せず、将来的にビジネスが維持できなくなるリスクがあります。
それなりにしっかり給料が払われていて、健全な年齢構成になっているかは、企業の持続性を図る立派なバロメーターになります(他人の給料を覗き見する下世話な楽しみ方もありますが!(笑)。
Web版を使い倒す!最強スクリーニング術
紙面での見方とチェックポイントがわかったところで、次は「四季報Web版」の強力な機能を活用したスクリーニング(条件検索)術を伝授します。

証券会社のスクリーニングツールとの最大の違いは、「四季報独自の予想データや記者の評価」を条件に組み込めることです。
データの更新も発売日のタイミングで一気に切り替わるので、鮮度は抜群です。
スクリーニング術①「四季報っぽさ全開!ダブルニコちゃん×ダブル矢印」

これが最も手っ取り早く、四季報ならではのモメンタム(勢い)のある銘柄を探す方法です。
検索条件で、「会社予想より四季報予想が大幅に強気(ダブルニコちゃん)」かつ「前号の予想よりも今号の予想が大幅増額(ダブル矢印)」の銘柄を引っ張り出します。
この条件で出てくるのは、業績が劇的に変化している「化ける直前」の銘柄ばかり。例えば、これまでずっと低迷していた産業用クラッチの会社(小倉クラッチなど)が、辛い時期を乗り越えて業績急回復しているような、渋いけれど確実に利益を出せる銘柄が見つかります。
スクリーニング術②「見出し『絶好調』狙い」

これも非常にシンプルで強力です。
記事の見出しに「絶好調」「連続最高益」「急回復」といった強いワードが設定されている銘柄だけを抽出します。
ただし、大型株(アドバンテストや東京エレクトロンなど)はすでに株価が上がりきっていることが多いので、この検索結果の中から「時価総額がまだ小さく(例えば300億円以下など)、かつ今後の成長ストーリーが描けそうなAI関連銘柄やサイバーセキュリティ関連銘柄」をピックアップしていくのがかつを流です。
スクリーニング術③「かつを流・ネットキャッシュ割安株探し」

僕が個人的に一番好きで、よく使うマニアックな探し方がこれです。Web版では、独自の計算式を作ってスクリーニングをかけることができます。
ここで使うのは「(現金同等物 - 流動負債- 固定負債)÷ 時価総額」という計算式を自作しました。
要するに、その会社が持っている純粋な現金(ネットキャッシュ)と、その会社を丸ごと買う値段(時価総額)を比較するわけです。
【名物!財布の例え話】
ちょっとイメージしてみてください。
時価総額が134億円で、ネットキャッシュが60億円ある会社があったとします。
これって、「134円で売っている財布を買って中を開けたら、60円入っていた!」という状態です。
実質74円でその会社を手に入れた計算になり、ものすごい「お買い得感」がありますよね。
例としてライブ配信中に実際に僕がこの条件で探してヒットしたのが、コンビニ事業などを展開する「スリーエフ」です。
時価総額44億円に対して、手元の現金が約40億円、しかも有利子負債はゼロ。
(2026年3月時点)
まさに「44円の財布に41円入っている」という超バリュー状態でした。
しかも本業はしっかり黒字です。
他にも「出前館」のように、業績は赤字続きで火の車に見えても、上場時の資金調達のおかげで現金はめちゃくちゃ持っている(PBR 0.5倍)というような、不思議で面白い銘柄が見つかるのもこのスクリーニングの醍醐味です。
狙うのはこんな銘柄!
色々な視点や探し方を紹介してきましたが、結論として僕が四季報を使って最終的に狙いを定めているのは、以下のような銘柄です。
大型の高配当株はあえて狙わない!
利回りが何パーセントか、なんていうのは証券会社の無料ツールで誰でも一瞬で検索できます。
こういった銘柄自体は大好きですが、会社四季報ではあまり対象にはしていません。
狙うのは「小型のグロース株」か「ネットキャッシュ割安株」
- 時価総額が小さく、これから業績が爆発しそうなAIやロボティクスなどのグロース株
- あるいは、先ほどの「財布の例え」のように、手元に現金がたっぷりあるのに、何らかの理由で株価が不当に安く放置されているバリュートラップ銘柄。
- 長く歴史のある古い会社が、新しい事業(例えば不動産会社がAIを使ったDX支援を始めた、など)に手を出して華麗に変身したタイミング。
- あるいは、本来伸びるはずのグロース銘柄が、市場全体のパニックなどでよくわからない理由で売られているタイミング。
こうした「企業のギャップ」や「市場の歪み」を四季報のデータから見つけ出すことこそが、投資における最大のエンターテインメントであり、利益の源泉泉だと思っています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
会社四季報は、単なる「数字の羅列が書かれた電話帳」ではありません。
正しく読み解けば、そこから企業の「変化の兆し」や「隠された本質」が鮮明に浮かび上がってくる、投資家にとっての魔法の書です。
「全3,800社を読むぞ!」と気負う必要はまったくありません。
今回紹介した「ダブルニコちゃん」の確認や、パパッとできる「営業利益×10」の暗算、そしてネットキャッシュのお得感のチェックなど、使えるテクニックだけをつまみ食いして活用してください。
ぜひ皆さんも、四季報の紙面やWebのスクリーニング機能を使って、自分だけのお宝銘柄をサクッと効率よく見つけてみてくださいね!
投資の勝率と楽しさが、きっと劇的に変わるはずです!
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▽かつをの投資大学
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