2026年5月12日に発表された決算で、「増配」と「増益」をセットで打ち出した日本株10銘柄+αを整理しました。配当性向の引き上げ、連続増配、累進配当、DOE導入など、株主還元の方向性が鮮明になっている企業が並びます。スピード重視で要点だけ押さえたい方向けの一覧です。
動画で詳しく解説していますので、本記事と合わせてご覧ください。👇
もくじ
- この記事で押さえられる11銘柄(一覧)
- 1. 芙蓉総合リース(8424)|利益96%増、PBR0.79倍の割安リース
- 2. 塩野義製薬(4507)|連続増配にこだわる長期保有向け
- 3. KDDI(9433)|配当性向40%超を掲げる通信大手、利回り3%復活
- 4. 西日本フィナンシャルホールディングス(7189)|地銀好調、配当性向40%へ
- 5. 旭化成(3407)|原料高を乗り越えての増益見通し
- 6. リコー(7752)|PBR0.68倍+250億円の自社株買い
- 7. 名古屋銀行(8522)|静岡FGとの経営統合を控えた地銀
- 8. しずおかフィナンシャルグループ(5831)|配当性向50%以上へ段階的引き上げ
- 9. アドソル日進(3837)|累進配当+DOE導入の小型インフラ×AI銘柄
- 10. カナデビア(7004)|旧・日立造船、ゴミ焼却発電などインフラで再生
- 11. ユー・エス・エス(4732)|上場以来26期連続増配が確定
- まとめ|「増配&増益」の組み合わせは株主還元強化のサイン
この記事で押さえられる11銘柄(一覧)
| # | 銘柄 | コード | 増配額 | 配当利回り(5/12時点) |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 芙蓉総合リース | 8424 | +14円 | 3.91% |
| 2 | 塩野義製薬 | 4507 | +5円 | 2.4% |
| 3 | KDDI | 9433 | +4円 | 3.32% |
| 4 | 西日本フィナンシャルホールディングス | 7189 | +22円 | 3.49% |
| 5 | 旭化成 | 3407 | +2円 | 2.66% |
| 6 | リコー | 7752 | +4円 | 3.2% |
| 7 | 名古屋銀行 | 8522 | 実質増配 | 3.47% |
| 8 | しずおかフィナンシャルグループ | 5831 | +18円 | 3.38% |
| 9 | アドソル日進 | 3837 | +2円 | 3.1% |
| 10 | カナデビア(旧 日立造船) | 7004 | +13円 | 3.0% |
| 11 | ユー・エス・エス | 4732 | +0.3円 | 3.16% |
1. 芙蓉総合リース(8424)|利益96%増、PBR0.79倍の割安リース
今期利益が96%増と急回復し、2期ぶりの最高益更新見通し。配当は14円増配です。予想配当利回りは3.91%、PER 8.3倍/PBR 0.79倍とバリュー指標も低水準。
株主還元方針は、配当性向の目標を「30%以上」から「32%」へ引き上げ済み。さらに株主優待として図書カード/カタログギフトの選択制があり、保有期間が短くてももらえるのが魅力です。
2. 塩野義製薬(4507)|連続増配にこだわる長期保有向け
今期最終利益は2%増ながら、2期連続最高益+5円増配の見通し。配当利回りは2.4%と高水準ではありませんが、過去のチャートを見ても配当金が継続的に右肩上がりで、長期保有向きの安定型ディフェンシブ銘柄といえます。
感染症、精神神経疾患、がんワクチンを重点領域とする大手製薬。利回りの絶対水準より、増配を続ける姿勢にメリットを感じる投資家向けの銘柄です。
3. KDDI(9433)|配当性向40%超を掲げる通信大手、利回り3%復活
前期は最終利益8%増で3期ぶりの最高益、4円増配。今期は売上高6兆4,100億円が出ています。予想配当利回りは3.32%。最近は株価が軟調なため、配当利回りベースで「久しぶりに買いやすい水準では」と感じる方も多いはずです。
配当方針として連続増配をホームページで明言、配当性向40%超を目安にしています。累進配当ではないものの、増配への姿勢ははっきり見える企業です。
4. 西日本フィナンシャルホールディングス(7189)|地銀好調、配当性向40%へ
今期利益17%増・3期連続最高益、22円増配。西日本シティ銀行と長崎銀行を中核とする九州の地銀グループです。配当利回り3.49%、PBRは1倍割れ。
2026年3月末に株主還元方針を見直し、配当性向40%を導入。地銀セクター全体に追い風が吹くなか、株主還元強化の方向も鮮明な1社です。
5. 旭化成(3407)|原料高を乗り越えての増益見通し
今期利益7%増、2期連続最高益、前期に続いて今期も2円増配。原油高やナフサ需給の悪化など化学業界に逆風がある中で、保守的な見通しではなく増益を打ち出した点が印象的です。
予想配当利回り2.66%とやや控えめながら、PBR 1.07倍と評価は過熱していません。株主還元方針は配当性向30〜40%、配当金は維持・増加を目指す姿勢が明記されています。
6. リコー(7752)|PBR0.68倍+250億円の自社株買い
今期は11%増益、6期連続増収+3期連続増益と業績は絶好調。さらに250億円規模の自己株式取得を発表し、消却も予定しています。
配当利回り3.2%、PBR 0.68倍、PER 12.6倍。ROEに改善余地がある分、今後の利益効率化が伸びしろです。総還元性向50%を目安に段階的に引き上げ、配当金は増配継続を目指すという株主還元方針も追い風です。
7. 名古屋銀行(8522)|静岡FGとの経営統合を控えた地銀
今期利益20%増、3期連続最高益。前期に株式分割があったため数字の見え方には注意ですが、実質ベースでは増配です。
予想配当利回り3.47%、PBR 0.9倍。2028年にしずおかフィナンシャルグループとの経営統合が決まっており、再編期待もテーマです。株主還元方針は配当性向30〜40%へ引き上げ。
8. しずおかフィナンシャルグループ(5831)|配当性向50%以上へ段階的引き上げ
同じ5月12日に決算発表。今期17%増・2期連続最高益、18円増配と、こちらも好内容です。地銀の中でも総資産規模が大きいグループです。
配当利回り3.38%、PER 14.7倍/PBR 1.25倍と過熱感はないものの、株主還元については配当性向50%以上へ段階的引き上げを掲げており、2027年度・来期にかけてさらなる増配余地が見込まれます。
9. アドソル日進(3837)|累進配当+DOE導入の小型インフラ×AI銘柄
今期12%増益、4期連続最高益、2円増配。独立系IoTシステム開発会社で、電力・道路・鉄道・航空など社会インフラとデジタル/AIの融合領域に強みがあります。
配当利回り3.1%と数字自体は控えめでも、株主還元方針が「累進かつ連続増配・配当性向50%以上・DOE6%以上」とかなり強い1社。AI/インフラというテーマ性とあわせて要注目です。
10. カナデビア(7004)|旧・日立造船、ゴミ焼却発電などインフラで再生
旧・日立造船から社名変更したカナデビア。今期は62%増益・13円増配のV字回復見通し。プラント事業、ゴミ焼却発電施設などインフラ関連が中心です。
配当利回りはちょうど3.0%、PBR 1.008倍と過熱感はありません。社名変更後の業績復活を素直に評価したい局面です。
11. ユー・エス・エス(4732)|上場以来26期連続増配が確定
今期最終利益2%増・6期連続最高益、前期の2.9円増額に加えて今期は0.3円増配。自己株式取得も発表しています。中古車オークションの運営会社です。
配当利回りは3.16%。何より株式上場以来26期連続増配が確定したことが大きく、連結配当性向60%以上を基本方針としています。100株以上でクオカード、株数に応じてギフトカードの株主優待もあります。
まとめ|「増配&増益」の組み合わせは株主還元強化のサイン
- 累進配当・DOE導入銘柄(アドソル日進)は中期目線で安定感あり
- 連続増配の歴史を持つ銘柄(USS:26期連続、塩野義製薬)は長期保有のコアになりやすい
- PBR1倍割れ+還元強化の地銀・リース・電機(西日本FHD、名古屋銀行、芙蓉総合リース、リコー)はバリュー文脈で注目
- テーマ性×増配はアドソル日進(インフラ×AI)が代表例
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👉 動画はこちら:【速報】5/12発表「増配&増益」の高配当株10選|連続増配・累進配当・DOE・優待銘柄を総ざらい
※本記事は情報提供を目的としており、特定の銘柄の売買や投資戦略を推奨するものではありません。記載の数値は2026年5月12日時点のものを基にしており、実際の数値は最新の有価証券報告書・適時開示資料をご確認ください。投資判断はご自身の責任で行ってください。